6度目の情事  夜って何時まで? 

2003年9月6日(金)☆☆le Piano (ル ピアノ) 多摩センター近くにてー

 その夜も、酔った彼女を迎えにいって、そのまま、夜をすごすこととなった。

どうも、彼女は、このパターンがお気に入りで、酔えば、好きなことをいえるし、また、私が迎えに来るという安心感から、友達とも、とことん気兼ねなく飲めて、楽しい、というのだ。

もちろん、友達には、私たちの関係は、もう、全てばらした、ということらしい。

ただ友達も応援してくれてるらしく、本当は、今日も、夜遅くまで、飲みたいところだったらしのが、

私が、もう7時前には出ていこうね、と言ってたので、気をきかせて、その前で、打ち切りにしてくれたらしい。ただ、遠目から、私の方を興味深げに見ていたのが、気になって、ちょっと恥ずかしかった。

なんでも、友達が言うには、私は相当のプレイボーイだ、というのだ。

そんなことは絶対ないのに。

プレイボーイで、女の人の体を女房以外知らない、なんているのだろうか?

まあ、いいや、そんな世間体。

そんなのと無縁に生きようとしてるんだから。

 なお、本当は、その日は、もっと遅くまでいっしょにいるはずだった。

私が「夜まで、たっぷり、いようね。」と、前々日の昼に電話で話していたら、

急に彼女は、「ねー、ねー、夜って、何時まで?」と聞いてきた。

「うーん、夜が明ける前までだから、今だと、4時ぐらい?

 いや、4時だと、もうしらみはじめる直前だから、やっぱり3時ぐらいかなー」

などと答えたら。「それじゃー、3時まで」と、うれしい話。

 ところが前日になって、ご主人が、やたら、はやく帰り始めて、どうも、警戒しているのでは、

と怪しみはじめたらしい、と彼女はいうのだ。

 急遽、12時前に帰る、シンデレラになることにしたのだ。

そのためには、行き帰り2時間、ラブホテルで3時間としても、7時ぐらいには

もう、出ていないといけない計算となったのだ。

 「あなたがセクシーな格好をしてきなさい、って言ってたから、こんなミニスカートをはいてるのよ」と

見せつける。わたしは、そんな格好は、もうあまり関心はなく、それを脱がすのと、

その下にうづいている体をはやく味わいたい、という思いでいっぱいで、上の空。

彼女の体を知っている私は、服なんて、脱がすプロセスを楽しむ道具ぐらいにしかもう見えないのだった。以前、彼女は、自分でないと脱げないズボンをはいてきていたが、今日は、一応、ワンピースですぐに脱がせそうだった。

 服って、10歳ぐらいのときの私にとっては、大好きだった、チョコレートの、それをくるんでいた包装紙や銀紙のような存在で、味わう前に、それをはいでいくのも、なんか、わくわくする楽しみだった。

もちろん、食欲と性欲という、全然、質が違うものだが....。

 府中インターを降りて、また、ル・ピアノに着いた。8時過ぎると、最大で30分ぐらい待つことになると、電話での回答だったが、まだ、7時20分ぐらいで、部屋も3箇所ぐらい空いていた。

 そうそう、このラブホテルは、社長が3人、3つの部屋で最後の晩餐を開いて、集団自殺した場所としても有名だとのことだが、もちろん、そんな話は彼女にはしていなかった。そんなことはどのホテルにもつきもので、きりのない話で、ムードをぶち壊してしまう。

 部屋にはいると、すぐキスをして、ソファにもたれて、キスをつづけ、ストッキングから、中のブラジャーをはずしていったが、なんとファスナーがない。彼女は、いたずらっぽく、さあ、どうやれば、脱げるでしょう、と挑発する。彼女もはやく脱ぎたいくせに、と思いながらも、ひもみたいに縛ってあるところをほどこうとしても、だめだった。結局、バンザイをさせて、上に引っぱり上げるしか、構造上なかった。

 そうしようとしたら、彼女も協力して、さっとワンピースをひっぱりあげることができ、豊満な乳房がこぼれでてきた。すぐ私は、両手でこぼれでた乳房をささえて乳首にむしゃぶりついたのだった。

 パンティの上から刺激を与え続けながら、最後、脱がせて、ソファに座らせたままで、足を開かせて股間に顔をうづめて、キスをした。

 ただ深くキスをする前に、シャワーを浴びることにして、お互いにボディーシャンプーを手に塗りたくり

彼女を立たせたままで、体全体を泡で埋めるようにした。

最後に、股間に泡だらけの指をいれて、念入りにきれいにして、シャワーで首筋から、ゆっくり下の方に移動させ、最後、股間にシャワーを浴びせた。

 仕上げは、ジェットバスに浸かって、彼女の中をもっと湯船の中で、念入りにマッサージするはずだったのに、つかろうとする湯船の中を見ると、精液のねばねばした塊みたいなのがただよっている。

彼女には、見せないようにして、「あー、このバスタブちゃんと洗ってないなー」と文句をいいながら、

バスタブの外へ彼女を誘導し、シャワーをもう一度、全体に念入りにかけたのだった。

 こういう手抜きをされると、評判を落とすよなー、と思いつつ、さっき、廊下ですれ違った部屋の掃除をやっていた、おばさん2人づれの、やる気なさそうな、死んだような顔を思い出していた。(まあ、あんまり楽しい仕事ではないことは確かだ)

 私は先に出て、すぐさま、ユンケルで一番高い、3000円のものを一気にのんだ。

いつもは、5000円の男玉なのだが、もう少し、コストパフォーマンスを考えた勃起ドリンクを調剤薬局のお兄さんに素直に相談したら、これをすすめてくれたのだった。主成分はやはり、朝鮮人参だ。それにいくつかの生薬が配合されていて、お兄さんが言う、スッポンのエキスもはいっているから、大丈夫だろう、とのこと。

 これが実証されれば、これからは、安い、ユンケル皇帝液で十分なのだから。

さて、例によって、ベッドの下に、足のつくようにしながら、私はベッドの外で、ひざまづいて股間に顔をうづめてクリトリスをなめはじまた。

ただ彼女は、私のものがほしい、と懇願する。

指では、もうあまり一体感がない、というのだ。困ったことだ。一度、いったらどうなるか、わかってるでしょう、と言ったが、あなたが逝かないように我慢して、とせがむのだ。

 指をいれたとき、「もう、中はぐしょぐしょだよ」と言うと、あなたのをちゃんと迎えられるようにそうなってるの、というのだ。「最近は、あなたにメールを書いたり、料理を作っているときにも、濡れちゃうの」と言う。

うーん、わかった。

君の好きなポーズは、猫のポーズなんだよ、といいながら、猫のような、体位をとらせ、後ろから

乱暴に入れて、おっぱいをしごきだしたら、みるみる、彼女は、感じ始め、自分からもお知りを私の動きと逆にしたり、回すような動きをして、声をあげはじめた。

 でも、私の一番、感じるのは、正常位だから、と、コンドームをつけ、彼女の足を肩の方にもちあげて、もう一度、入れたら、ぐっと奥まではいる挿入感とともに、膣の奥までとどいている感じで、こんどは、狂ったように、顔を左右にしきりに振り、髪も振り乱し、泣くように「いや、いや、いやーん」と何度も何度も繰り返し、私の髪やおっぱい、体のはしばしを両手で思いっきりつかんでくるのだった。

これには、私も、痛さを感じたので、彼女の悪さをする両手を、両手でおさえつけ、動けないようにして、乱暴にいろんな角度で、挿入を繰り返し行うと、そのうち、私も、我をわすれはじめ、

「いくよ、いくからね。」と言って、彼女も、とうとう、果てたのだった。

私のもののぴくついた感覚のあと、膣がきゅーとしまる感覚がつづいて、また、はきだされてしまった。

汗をかいて、横になると、彼女は、私の髪をやさしくなでながら、「疲れた? いくときってどんな感じ?」と聞く。

「どんな感じって、なんかふわーっといい感じになるんだよ」と答えたら、

彼女は、「私なんか、もう、どうなるかわからない、っていう、なんか、どうにでもしてっ、ていう感じで、最高にいい気持ちになるのよ」と言う。

「でも、あのとき、君は、いや、いやって、言い続けて、犯されてるのを悦んでいるみたいだよ」といたづらっぽく聞くと、「犯されてるってことないでしょう、いっしょに、合意して、この部屋にきて、しているんだし」と妙な理屈を言う。

 しばらく休むと、こんどは、彼女のほうから、「どうすれば、あなたは感じるの?」と聞くなり、

いきなり、私のものを咥えだして、しごきはじめた。そして、私が彼女にしていたような、指使いを私の体全体に行おうとした。私は、くすぐったいよ、と言って、手で払ったが、彼女は、執拗に咥えてしごいたり、私の乳首をいじったりしながら、私の快感をさぐっているようだ。69の格好でオーラルセックスを楽しんだが、わたしのは、そうそう元気をとりもどしそうにない。

 男は1回いくと、なかなか、もう、快感を感じるのは、むずかしいんだよ、くすぐったい感じしか、ないんだよ、と言ったが、納得しない。

でも、とうとう、彼女のオーラルセックスが功を奏したのか、勃起をしはじめた。

彼女は、それを自分のものにいれ、女性上位の格好で、動き始めた。

「出してはだめよ! 我慢するのよ!」と迫る。

私は、痛さに耐えるような表情を浮かべながら、快感の階段を登らないよう、耐えていた。

そのうち、彼女が自分から喘ぎはじめたのだった。

私の上で、はげしく喘ぎ始め、自由に上下にお尻を動かしながら、だんだん、頂上に登りつめはじめ、

彼女のおっぱいをつかんでいた私の手をはらいのけ、さっきとまったく立場が逆転した形で、

彼女は激しく動き、ついに「あー、あー」と最後のうめき声とともに果てたのだった。、

 彼女の疲れた体を愛撫しながら、しばらくして、「ぼくのでいったんだね」というと、

こっくりうなづいた。

「でも、こんどは僕が犯されてるってかんじだったよ」と言うと、しづかに笑うのだった。

まあ、こういう立場の逆転も、時には面白いもんだ。

「ずっと、あなたのもので感じていたいの」と言う。

「そんなの無理だよ。年があるからね。20歳代では、1回だしたら、次の精液がたまるのに3日ぐらいかかるんだよ。」と言ったが、納得している風でない。

 また、私は、指を膣にいれて、刺激を与え続けたが、やはり、どうも、以前のような、絶頂感を感じられなくなってきているようだ。私のものでないと感じられないか、なんかうれしいような、ちょっとやっかいなような。

「火をつけたのは、あなたなんだからね」と繰り返し、言ってたよな。


「あなたのでまた感じたい」と、懇願し始めた。

「わかったよ」と言うと、彼女は、また、私のものを咥えて、しごき始め、また、勃起が戻ってきた。

うーん、彼女自体、私という男の体の基本的な仕組みを実践で理解し始めたようだ。(ドキッ)

まだ、出さないのよ、と言ってたが、私も、彼女の執拗な愛撫に耐え切れず、

とうとう、急いで、枕もとのイチゴのにおいのコンドームをつけ、また、彼女の上におおいかぶさっていった。

すると、また、弱い勃起力にも関わらず、狂ったように、彼女は、また、泣き始め、「いや、いや」の声を上げるのだった。ピストンを繰り返し、彼女を犯している、という感覚になると、さらに勃起力もよみがえってきているようで、また、彼女の中で果てたのだった。

 また、汗をかいて、こんどこそ、ぐったりと横になった。

余韻を楽しんで、ふと時計をみると、10時すぎ。

あー、あと3時間まで、5分もない!

 急いで、着替えて、フロントの自動清算書で計算すしたのだが、しっかり、もう1500円の延長料がとられてしまった。(こんなんだったら、もう少し、ゆっくりすればよかった) なお、いつも、1万円近く、ラブホテルはかかっているなー。

 中央高速を走りながら、二人で余韻を楽しんでいると、彼女は、「ずっと、この車でドライブを続けたい」と言う。僕は「12時前には、送り届けないとね」と納得させると、、こっくりとうなづいた。

途中、時間が少しあったので、公園で休み、井上陽水のCDが妙に、その場の2人の雰囲気にぴったり合った感じだった。

 遠くに赤く光る火星と、満月に近い、月が大きくうかんでいた。

「私って、普段の日は、今日、一日、何してたんだろう、って思うことばっかり。

 結局、雑用に追われて一日が過ぎて、年とって、老人になって死んでいくのね。」

「でも、今は、一人じゃないんだから、こうやって、いっしょに時をすごしているんだし。

 ぼくも、毎日のあなたとの携帯電話での会話を楽しみにしているし、電車での帰りは、

 あなたとの、何気ないメールのやりとりを楽しみにしているんだから。

 そして、こんな至高の時をすごせるんだから。こんな幸せってないよ」と言った。

(多分、さびしいんだよ。みんな。)

 

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